地球の環境破壊が進行して、人類は地上に住めなくなった世界。対策として地下開発を進め、その労働力として人工生命体を開発する。ところが、そのマリガンと呼ばれた人口生命体は反乱を起こし、地下を乗っ取る。
そこから1600年後、遺伝子操作により永遠の命を得た人類は、生殖能力を失った。そんな人類に新種のウィルスが襲いかかり、絶滅の危機に瀕した人類は、マリガンの調査を開始。広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる！
複雑で壮大なプロローグのようなものが冒頭に書かれれると、勝手な想像を膨らませてしまうのだが、映画の内容にはピンとこなかった。キャラクターの造形がシリアスなものではなく、コミカルな感じがしていい意味で恐怖感がない。
地下迷宮の世界で繰り広げられる人間っぽくない逃走劇のストップモーション映画。いい意味で緊張感はない。
監督一人で7年の歳月をかけて作られた経緯があるらしい。
気が遠くなるような作業量だろうし、どんな思想を持つ人物なのか監督自身に興味を持つ。一つの作品に情熱と歳月をかけるのもいいと思うが、逆にスタッフをつかってもっといろんなジャンルの作品を創ってほしいとも思ってしまう。
作中で起こるそれぞれのエピソードはおもしろいのだが、冒頭のメッセージ性が強いプロローグは作中から感じ取れなかった。テーマをとエピソードにもう少し一貫性があたらよかったかな。
