なんだろう。女の子って、違う誰かを演じるのが得意なんじゃないのかな。
本当の自分がを最初から出すのではなく、この人にはこういう自分で接してみようとか。キャラを入れ替える感覚で人格をすり替える。
いつの間にどっちが本当の時分だっけと迷走する。
主人公の早奈は失恋をきっかけに演劇で違う時分を演じることになる。
短編でかなり読みやすい。
熱がこもった演劇のシーンは映像を見てるようなスピード感。読んでいる感覚を失う。
人は落ち込んだときは無力だと思ってしまうけど、実際は多忙になるとそのことは気にならなくなる。必死になって夢中になれば、次が見えてくる。
本気でやれば失敗にも価値がある。