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「バトル・ロワイヤル」 殺戮ゲームの中のメッセージ

 

作品情報

2000年の映画。 監督:深作欣二

主演:藤原竜也、北野武、前田亜季

 

あらすじ

日本に代わる「大東亜共和国」では全国の中学3年生から選びぬかれたクラスを最後の一人になるまで殺し合わせるゲームを法律として設立した。その名も「BR法」。そこで主人公の七原秋也のクラスが対象に選ばれる。

感想

過酷な殺し合いのゲームは、映画のシナリオとして綿密に作られていることに驚いた。一人ずつ付けられた首輪、禁止エリア、ランダムで配られる武器、優勝候補の転校生、複雑にしないように単純にゲームを盛り上げる。強制的にゲームに参加させられた生徒たちそれぞれに葛藤や戦い方があり、全員個性的なストーリーを持たせて命を落としていく。

元々は、凶悪な10代の犯罪が多く、少年犯罪が社会現象になったことをモチーフに作られている映画。監督の目の付け所はやはり鋭い。いつか政治家は本当にこんな法律を作るのではないかと想像する。若い人に観てほしいという監督の意向とは反対にR指定作品になってしまったがそれでも有名な作品になった。

当時の藤原竜也は20歳くらいで、EDで流れるDragonAshの楽曲も素晴らしい。